ワクチンとは?役割や種類について

公開日:2023年2月6日

長引くコロナ禍の影響もあり、ワクチンという言葉はとても身近になりました。しかしまだまだ不安を抱えている人は少なくありません。本記事では、ワクチンの正体や役割、種類別の特徴をわかりやすく解説します。

ワクチンの本当の役割や種類を知り、正しい判断で予防や治療に役立てましょう。

ワクチンとは

ワクチンは病原体に対する免疫を作るために接種する薬剤のことです。私たちの体には、入り込んできた病原体に対抗するための免疫が備わっています。

この免疫は、一度入ってきた病原体を記憶して再度侵入された際に戦えるように準備をします。免疫があればもしも病原体が入り込んでも病気なりにくく、罹患したとしても症状を軽くすることが可能です。

しかし、免疫には初めて侵入してきた病原体には対抗できない弱みがあります。この弱みをなくすためには、弱毒化や無毒化した病原体を摂取して、あらかじめ免疫を作っておかなくてはなりません。これがワクチン接種といわれるものです。

ワクチンと同じように使われる言葉に予防接種があります。両者の違いはワクチンは薬剤を指すのに対して予防接種はワクチンを接種する行為を意味している点です。「予防接種をする」という表現は正しいですが「ワクチンをする」とはいいません。「ワクチンを打つ」「ワクチン接種をする」という言葉が予防接種と同じ意味です。

ワクチンの役割

ワクチンの役割は自分が病気にならないように予防することだけではありません。家族や大切な人、そして社会を守るためにも重要な役割を持っています。

自分が病気にならないようにする

ワクチンを接種すればその病気にかかりにくくなります。ワクチンはあくまでも免疫をつける手段であるため、ワクチンを打っても100%病気にならないわけではありません。抵抗力が十分でない場合は症状が出てしまいます。

しかし、罹患した場合もワクチンを打っていない人と比べて症状が軽く済み、回復も早い傾向にあります。免疫の有無が生死を分けることもあるため、ワクチンには体を守るという大きな役割があります。

病気を拡散しないようにする

人の体の中に入り込んだ病原菌は免疫がないとどんどん増殖します。そして増えた病原菌は、くしゃみや咳によって体外に排出され空気中に拡散されます。

体外で病原菌が活動する期間や条件はさまざまです。病原菌が生きているうちに誰かが吸い込めば、その人の体内でも病原菌の増殖が始まり、再び体外に排出されてほかの人に感染します。これが繰り返されることで感染は終わることなく続いていきます。

ワクチンを接種することで、体内での病原菌の増殖を防ぎ、病気を拡散するリスクが減り、より身近な人を感染させる心配も消え社会を守ることにもつながるでしょう。

ワクチンの種類

2022年12月時点で、日本で接種できるワクチンの種類は5つです。このうちの2種類は、新型コロナウイルスのワクチンとして、新しく導入されました。

生ワクチン

生ワクチンは生きた状態の病原菌(ウイルスや細菌)をそのまま使用したワクチンです。そのままといっても可能な限り弱毒化したものを使うため、自然感染のような強い症状は出ません。また、自然感染に近い状態で免疫を得られることから、効果が出やすいです。

しかし弱毒化していても病原菌を体内に入れることに変わりはありません。そのため、体質や体調によっては発熱をはじめとした症状が出ることがあります。

生ワクチンはBCG、麻疹、風疹、ロタウイルスなどが該当します。

不活化ワクチン

ウイルスや細菌を培養したのちに、さまざまな工程を経て毒性を失わせたものが不活化ワクチンです。有効成分のみを取り出す場合もあります。

生ワクチンのように体内で増殖する心配がなく副反応も出にくいです。しかし十分な効果を得るには、複数回の接種や、ワクチンの効果を高めるアジュバントという添加材を同時接種する必要があります。

インフルエンザ、新型コロナ、B型肝炎などのワクチンが該当します。

トキソイド

トキソイドは病原体から毒素だけを取り出し、特殊な処理を行って無毒化したものです。不活化ワクチンと同様に副反応が出にくいワクチンですが、複数回接種しなくてはいけません。

不活化ワクチンと同じ病気のワクチン接種で用いられます。

mRNA(メッセンジャーRNA)・ウイルスベクターワクチン

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチンは、新型コロナウイルスのワクチンとして日本で新しく導入されたものです。

これらのワクチンではウイルスのたんぱく質を作る遺伝情報の一部を摂取します。ウイルスの情報を得た人の体内では、ウイルスのたんぱく質が作られ、ここから免疫を得られます。

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンとウイルスベクターワクチンの違いは、たんぱく質のどの情報を使っているかという点です。効果や副反応の出方には個人差があり、まだ新しいワクチンであることから未知数な部分もあります。

ワクチンは自分と社会を守る

今回はワクチンの役割や種類について紹介しました。ワクチンは無毒化や弱毒化した病原菌を使って免疫をつける手段です。100%ではありませんが、ワクチンを接種すれば感染リスクを下げられます。

  • ワクチンを接種することで自分が病気にならないうえに病気を拡散するリスクを減らせる
  • 日本で接種できるワクチンは生ワクチンをはじめ5つ


新型コロナウイルスの感染拡大後から、ワクチンという言葉がとても身近になりました。さまざまな意見がまだありますが、ワクチンの接種は自分や家族の生活と、社会を守ることにつながります。

体質や副反応など、不安な点がある場合は一度医師と相談して、ワクチン接種を検討しましょう。

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