血友病

2024.07.26

薬剤師が教える「かかりつけ薬局の使い方」

全国には、約6万件もの調剤薬局があり、その数はコンビニよりも多いといわれています。そんな身近な存在である調剤薬局ですが、実は服薬を楽にしてくれたり、相談相手になってくれるなど、便利な使い方があるのをご存知でしょうか?今回は、セコム薬局の薬剤師にお聞きした、調剤薬局をもっと活用する方法をご紹介します。

毎日の服薬を楽にする工夫

毎日の服薬は、薬の種類が多い方や、薬を飲み込むのが苦手な方にとって大変なことだと思います。ぜひ、これから紹介する調剤薬局での工夫を試して、服薬の負担を減らしてみてください。

薬をひとまとめにしてもらう

「何種類もの薬をシートから取り出すのが大変」「気が付くと、薬の数が合わなくなっている」といった悩みがある方には、「一包化(いっぽうか)」がおすすめです。一度に服用する薬を、薬剤師がひとまとめのパッケージにしてくれるため、取り出す手間がいらなくなり、数量を間違える心配もなくなります。ただし、湿気に弱い薬などは一包化に適さないため、調剤薬局で相談してみましょう。

飲みやすい形の薬を選ぶ

「錠剤が大きくて飲み込むのに一苦労」「粉薬やカプセルが苦手」という方は、飲みやすい形の薬に変えてみてください。特に、長期的な服薬や、一日に複数回の服薬が必要な方には、自分に合う薬の形を見つけてほしいと思います。
薬には、同じ成分でも違う形のものがいくつかあります。そのため、錠剤を粉薬にしたり、カプセルを錠剤にしたり、一つの大きな錠剤を二つの小さな錠剤に分けることが可能です。すべての薬で対応できるわけではありませんが、薬の形を変えるだけでも服薬の負担を減らすことにつながります。飲みづらい薬がある方は、ぜひ調剤薬局の薬剤師に相談してみてください。

生活リズムに薬を合わせる

「外出が多くて、お昼の服薬を忘れがちになる」「薬を飲ませる前に、子どもが寝てしまう」といった声もよく耳にします。「1日3回毎食後」や「1日2回朝食後と寝る前」といった服薬のタイミングと、皆さんの生活リズムが合わないのであれば、長時間効果が持続する薬に変えてみるのもおすすめです。薬には、同じような成分でも長く効くタイプのものがあり、そうした薬なら、服薬回数を減らして手間を省くことができます。たとえば、「寝る前に飲む」と指定されていても、夕食後の服薬でほとんど同じ効果をもたらす薬もあります。
服薬はあくまでも「治療」ですから、ルールを守ることよりも、生活の中できちんと薬を飲んで体を治すことが大切です。皆さんの生活にフィットする服薬サイクルを、薬剤師と話し合ってみましょう。

安心も調剤する「かかりつけ薬局」

薬を飲むときに、「薬がどんな症状に効くのかを忘れてしまった」「市販薬との飲み合わせが心配だ」「以前にアレルギー反応が出たけれど、この薬は大丈夫かな」といったさまざまな不安があるかもしれません。そんなときには、皆さんの身近な「かかりつけ薬局」が安心感をくれるはずです。

薬のカルテ「薬剤服用歴」

調剤薬局には「薬剤服用歴」という薬のカルテがあります。このカルテには、「いつ、どの薬を、どんな量で、どのくらいの期間」という処方薬の情報、患者さんと薬剤師が話した内容、そして服薬時のアレルギー反応や副作用などが記録されています。これらの情報をもとに処方してもらうことで、体質に合った薬かどうか、飲み合わせに問題がないかを確認してから、安心して薬を受け取ることができます。

「かかりつけ薬剤師」を見つける

ただし、薬剤服用歴は他の薬局とは共有されていません。そのため、かかりつけの薬局を決めておいて、薬のカルテを管理してもらうことをおすすめします。さらに、その薬局で「かかりつけ薬剤師」を決めておけば、皆さんの人柄に寄り添った対応をしてもらえるだけでなく、薬以外の健康相談や介護などの相談もしやすくなるでしょう。

セコム薬局だからできること

医療用の医薬品は1万種類以上もあるといわれています。そのため、処方箋に書かれた薬が薬局に置かれていないというケースも少なくありません。そんな中でも、セコム薬局には、血友病の調剤と服薬指導に長けた薬剤師が揃っています。

血友病の患者さんをサポート

セコム薬局では、血友病の患者さんの調剤を毎月80人ほど対応。薬局を訪れる皆さんに薬を安定してお渡しできるように、製薬会社様や医薬品の卸売業者様とも密に連携をとって供給体制を整えています。また、血友病の服薬指導について、経験豊富な薬剤師が揃っているのもセコム薬局ならでは。薬剤師たちは、学会や講習会、患者会にも足を運んで、患者さんのお役に立つ知識を深めながら、医療機関の医師や看護師との日々のやりとりを通じて、皆さんが安心して暮らせるようにサポートをしています。

生活の相談ができる

専門的な薬の相談だけではなく、旅行をするときの心配や病気のことなど、生活に寄り添った相談ができることもセコム薬局の特徴の一つです。これまでにお話したような、毎日の服薬を楽にする工夫をしたり、薬に対する不安を解消するだけでなく、生活の中での些細なお困りごとも、ぜひお聞かせください。皆さんにぴったりの「かかりつけ薬局」と「かかりつけ薬剤師」が見つかりますように。

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セコム薬局では、
在宅医療のサポートを
積極的に行っています。

一般調剤のほか、在宅中心静脈栄養法、在宅経管栄養法、在宅疼痛管理、在宅抗癌剤治療などの調剤にも対応できる設備を整えています。患者様一人ひとりのお話を伺いながら、健康管理をサポートします。