導入事例
お客様の声をご紹介します。セコム・ユビキタス電子カルテの導入にお役立てください。
- 無床診療所
電子カルテと透析支援システムの”いいとこどり”。セコムだからできた、新領域です。
介護施設との併設という、独自の環境づくりを推進している「ごきそ腎クリニック」。ここで、電子カルテと透析支援システムの連携という、新領域の取り組みが進んでいます。その中核となっているセコム・ユビキタス電子カルテについて、宮﨑院長にお伺いしました。
高齢社会を見すえ、透析と介護の併設を実現。
「高齢化の中、透析の患者様も高齢化が進み、通院が困難になります。そういう状況を考えると、透析クリニックと介護施設の併設は自然な流れだといえます。」と宮﨑院長は語る。ごきそ腎クリニックは名古屋を中心に病院とクリニックを合わせて八つの施設を展開している生寿会グループ。その九つめの医療拠点として、2012年3月にオープンした。
高齢社会が進む時代にあって、生寿会グループは以前より透析医療施設と介護施設の併設を進めている。ごきそ腎クリニックも、介護老人保健施設「ごきその社」と、介護付有料老人ホーム「メロウごきそ」が同じビル内に併設されている。どちらの介護施設からもエレベーターひとつで移動でき、すぐに治療を受けることができる。まさに高齢化時代を先取りした施設が具現化されている。
透析ベッドは50床。さらに、インフルエンザなど感染症患者用の個室透析室、空調システムには風を感じることなく温度や湿度が調整できる最新の設備を採用するなど、生寿会の基本理念である「患者さんに寄り添うやさしさ」が施設のすみずみに貫かれている。
同じスタッフ数で、よりきめ細かな看護・介護が可能に。
「透析と診療、そして介護、それぞれの情報をひとつに集約したかった。そこで、このシステムの実現をお願いしました。」と宮﨑院長。生寿会グループでは以前からセコム・ユビキタス電子カルテを導入し、グループ内の病院、透析クリニック、在宅クリニック、介護施設の診療情報を共有してきた。「その経験から、電子カルテはセコム以外に考えられない、と思っていました。しかし、透析支援システムの導入はグループ内では初めてであり、電子カルテといかに上手に連携できるのか、不安はありました。」(宮﨑院長)
しかも、全自動化コンソールやオンラインHDF実現のため、透析支援システムは選択したコンソールメーカーのものにしなければならなかった。透析支援システムと電子カルテの連携はそれまで納得の得られる情報を聞いたことはなかったが、セコムとニプロの透析支援システム、それぞれの開発スタッフにより見事に連携が実現。
このシステムは透析医療の新技術として、注目されているという。セコム・ユビキタス電子カルテは、これまでにも画像管理システムなど他システムとの連携の実績があり、そこで培われた技術力が活きたともいえる。「透析情報のインプットは、透析支援システムがさすがに容易です。一方で、医師記録の作成および閲覧や処方箋の発行は電子カルテが優れています。私たちスタッフにとって、まさに"いいとこどり"のシステムが構築できたと思っています。」と宮﨑院長は評価している。このシステムにより業務の効率化とクオリティ向上がいっそう進み、時間に余裕のできたスタッフがよりきめ細やかな看護や介護を実践できるようになった。生寿会の「患者さんに寄り添うやさしさ」が、このシステムによってますます深まっている。これからも患者様のために、宮﨑院長は新しいアイディアで、医療の新たな領域を拓いていくことだろう。
※記事中の役職者名については、取材当時のものです。
「日経メディカル」より転載
宮﨑 高志 院長
昭和60年、名古屋大学医学部卒業、その後、東京逓信病院、名古屋大学大学院医学研究科、名古屋大学大幸医療センター等を経て、平成11年より医療法人生寿会。「アズーリの丘ごきそ」統轄責任者として、その計画から運営まで携わっている。
医療法人生寿会
ごきそ腎クリニック
愛知県名古屋市で、医療と介護を融合した先進的な運営を展開する医療法人生寿会の透析クリニック。医療介護複合施設「アズーリの丘ごきそ」内にあり、特に介護付有料老人ホームと透析クリニックの同一建屋内での併設は東海地区初として注目されている。