セカンドオピニオンの流れやメリット・デメリットについて紹介

公開日: 2024年4月26日 17:16

セカンドオピニオンの流れやメリット・デメリットについて紹介
目次

セカンドオピニオンとは、主治医以外の意見を取り入れて、主治医と治療方針を話し合うことを指します。他院の医師や専門家に相談することで、治療の選択肢を広げたり、治療方針を理解したりするのに役立ちます。弊社のホスピネットは医療機関にとって、セカンドオピニオンとして有用です。

セカンドオピニオンは医師と患者が協力して病気に向き合うための手段であり、病院を変えるために行うものではありません。本記事では、セカンドオピニオンの流れやメリット・デメリット、医療機関を探す方法についてご紹介します。

セカンドオピニオンとは主治医以外に意見を聞くこと

セカンドオピニオンとは、診断を受けた病名や主治医の提案した治療方針について、主治医以外の医師や専門家の意見を聞くことです。患者が利用できる医療サービスの一つであり、病気に関する不安を和らげ、納得して治療を進めるために効果的といわれています。

セカンドオピニオンでは、治療方針や予後について相談するのが一般的です。入院や治療中で患者本人が足を運べない場合は、代理人が話を聞く場合もあります。

転院したり他の医師の治療を受けたりすることがセカンドオピニオンだと思っている方もいますが、セカンドオピニオンは主治医と患者が協力して病気に向き合うための手段の一つです。セカンドオピニオンを検討する際は、まず主治医に相談してみましょう。

セカンドオピニオンを受けるメリット・デメリット

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セカンドオピニオンを受けることのメリット、デメリットは次の通りです。

メリット

セカンドオピニオンを求めることには、以下のようなメリットがあります。

  • 治療の選択肢が広がる
  • 治療を選ぶ判断材料が増える
  • 病気への理解が深まる
  • 納得して治療を受けられる
セカンドオピニオンを受けることで、治療の不安などを解消しやすくなり、より良い治療方法を見つけるきっかけにもなります。医療機関側にも、患者の満足度の改善につながるといったメリットがあります。

デメリット

セカンドオピニオンのデメリットは、次の通りです。
  • 経済的な負担が増える
  • 医療機関を探す手間がかかる
  • 治療が遅れる場合がある

セカンドオピニオンには公的医療保険が適用されないので、どうしても診療費が高くなってしまいます。またセカンドオピニオンを受ける場合、別の医療機関で診察を受けることになるため、時間がかかります。治療が遅れるリスクも考慮しなければなりません。

セカンドオピニオンの流れ

セカンドオピニオンを受けるまでの流れを紹介します。主治医や他の医師と十分なコミュニケーションを取りながら進めていきましょう。

1. 主治医のファーストオピニオンを理解する

セカンドオピニオンを受ける前に、主治医の初めの意見を十分に理解しておきましょう。分からないまま別の意見を求めても、選択肢が増えて迷ってしまいます。まずは病気の詳細やなぜその治療を選んだのかを、主治医に確認しておきましょう。

セカンドオピニオンを受けるために他の医療機関を利用する場合は、医師探しや予約などの手間もかかります。有意義な内容にするためにも、準備は計画的に行いましょう。

2. 主治医に相談し医療機関を探す

セカンドオピニオンを受けることを決めたら、まず主治医に相談します。セカンドオピニオンの受診に必要な書類の準備をお願いしましょう。

同時にセカンドオピニオンを受ける医療機関を探します。主治医に相談したり、セカンドオピニオン外来がある病院を調べたりしましょう。医療機関を探す方法については後述します。

3. セカンドオピニオンを受ける医療機関の予約を取る

セカンドオピニオンを依頼する医療機関が決まったら、予約を取ります。必要書類や予約方法などは、医療機関によって異なります。中には、申込書や相談シートなどの書類を送る必要がある病院もあるので、計画的に準備をしましょう。

基本的に主治医からの書類がそろわなければ、セカンドオピニオンを受けることはできません。書類の準備や予約がスムーズに進むよう、しっかりと連絡を取りましょう。

4. 医師に聞きたいことを整理する

セカンドオピニオン外来などでは、医師と話ができる時間が限られている場合もあります。聞きたいことは事前に整理しておきましょう。事前に資料を送ると、報告書を用意してもらえる医療機関もあります。

5. セカンドオピニオンを受ける

セカンドオピニオンを受ける当日はリラックスして受診できるよう、余裕を持って行動しましょう。必要書類などに不足はないかを確認して受診してください。

また、信頼できる人に同行してもらうと落ち着きやすいです。病状や質問を同行者に共有しておけば、うまく説明ができない場合などに助けてもらえるでしょう。

6. 改めて主治医と相談する

セカンドオピニオンを受診することによって、病気や治療方針についての考えが変わることもあります。主治医にセカンドオピニオンの結果を報告し、これからの治療法について再度相談しましょう。セカンドオピニオンは主治医や病院を変更する目的で実施するものではありませんが、改めて主治医に相談した結果、セカンドオピニオンで受診した病院で治療を始めることもあり得ます。その際は、現在までの治療内容などを主治医から引き継ぐための紹介状を作成してもらうのが一般的です。

セカンドオピニオンを受ける医療機関を探す方法

セカンドオピニオンを受ける医療機関を探す場合、主治医に相談する、自分で情報を検索する、民間サービスを活用するといった方法があります。

主治医に相談をする

主治医にセカンドオピニオンについて相談をして、そのままセカンドオピニオンを受ける病院を紹介してもらうのも一つの方法です。地域医療の連携があるエリアなら、相談もスムーズに進むかもしれません。また、同じ病院でも違う医師の診断を受けられる可能性もあるので、相談をしてみると良いでしょう。

自分で情報を検索する

近年はインターネットや雑誌などで、数多くの医療機関情報を集められます。自分で情報を検索し、病気の専門分野の医師やセカンドオピニオン外来などを見つけて相談するのも良いでしょう。がんの場合は、「がん相談支援センター」に相談すれば、拠点病院の一覧表を提示してもらえます。

民間のサービスを活用する

医療保険に加入している場合には、契約の中にセカンドオピニオンサービスが入っている場合があります。またセカンドオピニオンに関する相談を受け、医師の手配を行っている民間サービスもあります。主治医以外に相談する先を探している場合は、民間サービスを活用してみるのもおすすめです。

セカンドオピニオンを活用して前向きな治療を進めよう

セカンドオピニオンは、病気に関する理解を深め、納得して治療を受けるために取れる手段の一つです。メリットやデメリットを理解した上で、計画的に進めましょう。

セカンドオピニオンをうまく活用し、前向きな治療を進めていきましょう。