導入事例
お客様の声をご紹介します。セコム・ユビキタス電子カルテの導入にお役立てください。
- 在宅診療所
- 無床診療所
家庭医療を実践し、医師を育てる基盤が、 この電子カルテで整いました。
注目の新領域「家庭医療」のパイオニアとして活動している本輪西ファミリークリニック。
診療だけでなく、本物の家庭医の育成を目指し先進的な取り組みを行っています。その活動のさらなるステップアップを目指し導入された、セコム・ユビキタス電子カルテについて、草場先生におうかがいしました。
オーダーメイドの診療を実現する、家庭医療。
家庭医療は、患者さんにいちばん身近な医療です。身体の不調や健康の不安だけでなく、家族や職場でのことなども含めて、健康に関わることであれば、何でも相談に乗ります。患者さんがご病気であればその対応はもちろん、一年二年とお付き合いさせていただく中で、患者さんの個性や生活の状況、ご家族など、取りまく様子が見えてきます。そういった患者さんの全体像を踏まえた上で治療を行ったり、健康相談に乗るなど、まさにオーダーメイドの診療が可能になってきます。
また家庭医療では幅広い診療科で、外来や在宅など、あらゆるパターンの診療ができるようトレーニングされています。ですから、過疎地の医療にも家庭医は最適です。実際、地域社会に役立つことにやりがいを感じる医師がこの分野では多く、医師不足に悩む地方にとっては、まさにうってつけなのではないでしょうか。
私たちの医療スタイルに合う、電子カルテ。
カルテの電子化は、以前からの念願でした。家庭医療では「サマリーシート」というシートに患者さんの既往歴や家族関係図、プロブレムリストなどを書き込み、それを見ながら診察するのですが、手書きで記入しているうちに情報がつかみにくくなるなど、何かと不便なことがありました。また、私たちは患者さんの情報をテキストで大量に書き込むのですが、手書きですと読みにくいですし、時間もかかります。そんな問題も電子化できれば 一気に解決できます。ただ、私たちの家庭医療に対応できる電子カルテは見あたりませんでした。そんな時に目に止まったのがセコムの電子カルテです。私たちの要望を伝えたところ、インタフェース機能の追加やカスタマイズにも対応していただけるとの事でした。道具である電子カルテに私たちの診療を合わせるのではなく、私たちのスタイルに電子カルテが合っていること。これが大きな決め手となりました。
導入したのは2008年。私を含め5名の医師で在宅のグループ診療も行っているのですが、電子カルテのおかげで患者さんの情報共有も容易になりました。私たちのやり方に合わせて新たなテンプレートを作れたりなど、柔軟性も素晴らしい。懸案だったサマリーシートも完成して、私たちの医療がまたひとつ、大きくステップアップできると期待しています。
優秀な家庭医を育てる環境が、整った。
私たちの医療法人では専攻医を受け入れ、家庭医の養成も行っているのですが、その研修にも電子カルテは役立っています。私の時間が空いた時などに、パソコンがあれば専攻医の書いたカルテがすぐに見られます。何か問題があれば話を聞くなどして、タイムリーに指導できます。こうして即座にフィードバ ックすることが、専攻医の成長に大変有効なのです。
私自身が家庭医療に携わってから約20年。これまで培った経験とノウハウを活かして、この北海道をはじめ各地に広めていきたいと思っています。そのために診療のやり方や研修システムなどを作り上げてきました。そして今回、診療に使える電子カルテも整いました。ここから一人でも多くの、そして確かな知識とスキルを持つ家庭医を育てていきたいと思っています。
草場鉄周 理事長
1999年、京都大学医学部卒業後、北海道室蘭の日鋼記念病院にて初期研修、北海道家庭医療センターにて家庭医療学専門医研修を修了。2003年、同センター併設の本輪西サテライトクリニック勤務、2006年、本輪西サテライトクリニック院長並びに北海道家庭医療学センター長。2008年、医療法人北海道家庭医療学センターを設立し理事長に就任。資格:日本プライマリ・ケア連合学会認定、家庭医療専門医・指導医、日本医師会認定産業医。公職:日本プライマリ・ケア連合学会 理事長、北海道医療対策協議会委員、京都大学医学部非常勤講師
医療法人 北海道家庭医療学センター本輪西ファミリークリニック
1996年開院。(当時:本輪西サテライトクリニック)総合診療医が家庭医療外来と室蘭・登別地区の訪問診療、往診を実施。自分らしく住み慣れた地域で暮らせるよう、家庭医療を通して地域住民に寄り添い続けている。