腹式呼吸は、横隔膜を大きく動かして空気を取り込む呼吸方法です。正しい腹式呼吸をすることは、リラックス効果や免疫力アップなど多くのメリットがあり、身体へのよい影響も多いため、ぜひ実践してみましょう。
この記事では、腹式呼吸によって得られるメリットや、正しい腹式呼吸の方法を紹介します。健康的な生活を維持したいという方は、ぜひチェックしてください。
正しい腹式呼吸をすることで、リラックス効果が期待できる、免疫力の強化につながる、大きな声を出せるようになる、といったメリットを得られます。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
腹式呼吸の大きなメリットの1つは、リラックス効果を得られることです。腹式呼吸で取り込んだ空気をゆっくりと息を吐き出すことで、副交感神経が優位になり、身体の緊張がほぐれます。
身体をコントロールする自律神経は、交感神経と副交感神経で構成されています。交感神経は身体を活動的にする神経系です。交感神経が優位なときは血圧や体温などが上昇し、パフォーマンスが向上します。ただし、交感神経が優位な時間が続きすぎると、疲れや息切れなどの症状や体調不良に陥ってしまうことも。
副交感神経は身体をリラックスさせる神経系です。睡眠中や休憩中に副交感神経が優位になると、心臓の働きが緩やかになり、緊張がほぐれやすくなります。
自律神経を自分の意志で切り替えることは難しいのですが、呼吸の仕方でコントロールはできる場合があります。呼吸のポイントは「息を吐く」ことです。腹式呼吸でゆっくりと息を吐き出すことで、副交感神経が優位な状態になります。リラックスしたいときは、吐く息を意識して呼吸するとよいでしょう。
腹式呼吸をすることで免疫力を強化する効果が見込めます。腹式呼吸により副交感神経が優位な状態になると、リンパ球を増やす働きが強くなるためです。リンパ球は血液中に存在しており、ウイルスや細菌などが体内に侵入してきたときに撃退する役割を担っています。
過度の不安やストレスにより交感神経が優位になりすぎると、免疫力が低下してしまう可能性もあります。健康的な生活を続けるためにも、腹式呼吸を実践して免疫力の強化につなげましょう。
発声方法が改善され、大きな声を出しやすくなることも、腹式呼吸によるメリットのひとつです。腹式呼吸を行うと、お腹から声を出せるようになります。楽に声を出せるため、喉への負担を軽減できるだけでなく、長時間会話していても疲れにくくなるでしょう。
腹式呼吸は横隔膜を大きく動かす呼吸法です。簡単に練習できますのでぜひ実践してみましょう。腹式呼吸に慣れるまでは仰向けになって行うのがおすすめです。
仰向けになって膝を軽く曲げます。膝を曲げた状態は横隔膜を動かしやすい体勢です。呼吸による身体の動きを確認するため、手は胸とお腹の上に置きましょう。
鼻からゆっくりと息を吸い込み、お腹が膨らむのを手で確認します。無理にお腹を膨らませると、息切れが強くなるケースもあるため注意しましょう。
深呼吸ではないため深く吸いすぎず、普通の呼吸をしながら横隔膜を動かすことを意識します。胸の上に置いた手はあまり動きません。両手の動きを確認しながら呼吸しましょう。
お腹の力を抜き口からゆっくりと息を吐き出しましょう。呼吸のリズムをつかめたら、息を吸ったときより時間をかけて息を吐き出します。息を吐いたときに、お腹がへこむことを手で確かめましょう。
仰向けで腹式呼吸ができるようになったら、立った状態や座った状態でも試します。仰向けのときと同様に手を胸やお腹に当てて、動きを確認してみてください。
今回は腹式呼吸のメリットや正しい呼吸方法を紹介しました。腹式呼吸のメリットは以下のとおりです。
身体へのよい効果も多いため、腹式呼吸を取り入れて健康的な生活を維持しましょう。
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