女性の健康を支える － 女性専用フロア完備の会員制人間ドックとは

女性にとって婦人科や内視鏡などの検査は、どうしても身構えてしまうものです。上下内視鏡検査、マンモグラフィ（レントゲン）、子宮頸部細胞診といった検査はその性質から、受診に抵抗を感じてしまうこともあるかと思います。しかし、加齢とともに増える病気の早期発見に、これらはとても大切です。

がんを例にすると罹患率（りかんりつ）は乳がん、死亡率は大腸がんが女性に多いという結果があります。これらは、一般健康診断だけでは発見できないことが多く、精密検査を組み合わせる必要があります。そのため、人間ドックなどで利用する医療機関は、女性が安心して受診できる環境を整えていることが望ましく、欠かせない要素といえるでしょう。

「会員制人間ドック」とは、人間ドックと検査後のフォローを含む総合的な健康管理サービスです。通常の人間ドックに加えて、食事や運動のケア、専門家のアドバイスといった付加価値の高いサービスが、都市部を中心に展開されています。

セコムの会員制健康管理サービス「セコム健康くらぶKENKO」（以下、KENKO）の大きな特色は、「何でも安心して話せる相談窓口」としてご利用いただけることです。

会員ひとりにつき、一人の主治医が付き、人間ドックと会員専用の外来診療（保険診療）、24時間の電話相談体制で会員をきめ細やかにサポートします。主治医の診察では十分な時間をかけて話を聞き、女性特有の月経不順や更年期の不調をはじめ、胃腸などの消化器系から関節の悩みまで幅広く相談できます。こうした継続的な関わりから生まれる信頼関係が、女性に選ばれる理由の１つとなっています。

KENKOでは、婦人科、女性泌尿器科、乳腺外科の検査は同建物内の女性専用フロアにて行います。女性専用フロアは、基本的に男性は立ち入り禁止で、検査はすべて女性スタッフが担当します。待合スペースでは、ソファとソファの間にはゆとりがあり、プライベート空間に配慮した、アロマの香るリラックスして過ごせる空間です。会員専用の外来診療（保険診療）も、医師2名を除き女性スタッフが対応します。

主治医は4名体制となり、そのうち1名は女性医師。会員の希望に応じて女性の主治医を選ぶことも可能です。女性の医師として「自分だったらどうしてほしいか」を考えながらお話を聞き、些細なことからあらゆる健康相談に応える頼れる存在です。

女性特有の不調は、婦人科系や乳腺科系などがあり、その都度別々の医療機関を受診する必要があります。KENKOの検査・診療は同じ建物内で幅広い内容に対応しているため、予約の手間や移動の負担を軽減できます。婦人科、女性泌尿器科、乳腺外科、消化器内科（内視鏡）、画像診断センター（CT検査、PET/CT検査、MRI検査）、その他各種内科など多様で、検査から治療、一部の手術（良性疾患に対する腹腔鏡下・子宮鏡下手術）まで行います。

「婦人科」では、内診、経膣超音波・子宮頸部細胞診・骨盤MRI・CA125（腫瘍マーカー）等に対応。女性ホルモン検査（卵胞刺激ホルモン・エストラジオール）、HPV検査（ヒトパピローマウイルス検査）も実施しています（※）。

「乳腺外科」ではマンモグラフィ・乳腺超音波検査等の検査に対応。
乳がんの検査精度を高めるため、MRI検査、PET/CT検査を含む総合的なプランも提供しており、施設内で一貫した精密検査が受けられます。乳がんの疑いがある場合は、可能な限り当日に生検を実施し、早期発見・早期診断を目指します。

※人間ドックの場合はオプション検査となり、実費でのお支払いとなります。

大腸内視鏡検査では女性検査スタッフを希望することができます。
検査前の前処置の時間は、個室で他の患者さんを気にすることなくお過ごしいただけます。また、女性ホルモンの減少とともに起こりやすい骨粗しょう症を調べる骨密度検査も実施しています。

会員制健康クラブというと男性経営者中心というイメージがありますが、KENKOの会員構成は個人・家族会員のうち女性の占める割合は44％です。また、会員の52％は夫婦で入会をされています。

KENKOの仕組みをご紹介します。年一回の人間ドックとアフターフォロー、会員専用の外来診療（保険診療）、24時間体制の電話相談窓口、専門病院や大学病院への紹介などをご利用いただけるシステムです。人間ドックの結果説明や外来診療などは、当日にご予約いただいた場合を除き、主治医が担当します。

会員の種類は、個人会員、家族会員（個人会員の配偶者）、法人会員の３種類があります。家族会員のご入会金は個人会員の半額となります。個人会員、家族会員ともに会員資格は10年間有効となりますが、会員資格の継続に費用は発生しません。主治医と気軽にコミュニケーションできるアットホームな会員制健康クラブです。

年に一回の人間ドック時は、お体をいたわる時間となるようご昼食にレストラン「ミクニマンスール」にて「美しく、おいしく、心と体にやさしい料理」をコンセプトにしたフランス料理をご用意しています。

レストランで提供する料理は、世界的に著名な三國清三シェフがプロデュース。高カロリーになりがちなフランス料理を、ヘルシーでありながら、満足度のある一品とするプロの知恵が全ての工程に取り入れられています。

「ミクニマンスール」では、入院患者さんの病院食も担当しているため、管理栄養士資格と調理師資格を併せ持つスタッフが在籍し、カロリーや塩分も一般のお料理の約半分にコントロール。バターや塩分に頼らず満足度を上げる工夫は、ご家庭での料理のヒントが満載です。

旬の素材はそれ自体の味がしっかりしているので、自然な旨味を活かして少ない調味料で美味しく仕上げています。さらにいろいろな食材を組み合わせて調理することで、「対比効果」と「相乗効果」を生み出します。

素材の切り方や下ごしらえ、グリルや蒸し料理の多用、ソースや盛り付けの工夫が満足感やコクを出す秘訣です。入院患者さんからは「塩味ではなく、だしで食べているような、体にやさしい味がしてホッとしました」「これまで塩分を摂り過ぎだったと痛感。食材や彩りが工夫されました」などのコメントをいただいています。

KENKOの特徴の「主治医制」は、お付き合いが長くなるほど利用価値が高まります。人間ドックだけでなく、具合が悪くなったときに「まず主治医に相談してみよう」と、気軽に来ていただくことで既往歴や検査の情報が蓄積され、その積み重ねは医療の質につながります。

例えば、PET/CT検査では、画像診断の読影時は以前の検査画像と比較できるため、病変の変化を確認することができます。これも長期的にご利用いただくメリットです。PET/CT検査では、がんだけでなく、良性の病変が約20％の確率で見つかりますが、主治医がいることで適切な検査や治療へ迅速につなげることが可能です。

将来起こり得る病気に備え、できる限りの診療体制を整えています。KENKOのある建物内には幅広い診療科があり、会員の希望や主治医が必要に応じて二次検査や治療につなぎます。

「婦人科」では、女性に多い卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症など婦人科全般の診療に対応。きずを小さく抑える低侵襲な手術を行う体制も整っており、手術に対応できる女性医師も在籍しています。

「乳腺外科」では、早期乳がんの治療に力を入れており、痛みが少ない検査、きずが小さい乳房温存手術、各種遺伝子検査など、新しい医療とその人に最適な医療に取り組んでいます。

「女性泌尿器科」では、年齢とともにリスクの高まる骨盤臓器脱などに対応。更年期以降に増える女性特有の不調や病気を総合的に診る体制を整えています。

今回の記事では、女性にとって安心できる医療機関の大切さと具体的なポイントをお伝えしました。「何でも話せて受診しやすい環境」そして、「女性特有の病気への対応力」。KENKOではこの2つへの注力はもちろん、あらゆる接点において「安心」を心がけています。

KENKOでは夫婦での入会が多いこともお伝えしました。そのメリットは、お二人が健やかに過ごせるだけでなく「健康」が夫婦共通の目標となり、価値観を共有できることにあります。年一回の人間ドックを目標にすることで、夫婦のコミュニケーションの質も高まります。会員制健康管理クラブを活用することで、健康に関する知識が増え、お互いに健康への意識が高まるという相乗効果も生まれます。パートナーの健康も自分自身にとって大切なものと捉え、多くの方に価値ある選択肢としてご利用いただいています。

あんしんのセコムが提供する会員制健康管理サービス「セコム健康くらぶKENKO」では、高精度の医療機器を駆使した総合人間ドックを提供しています。脳腫瘍や脳梗塞の早期発見につながる頭部MRIや、がんの発見に威力を発揮するPET/CT検査、小さな肺がんも見逃さないマルチスライスCTなど、さまざまな検査を受けられます。

会員ひとりにつき、一人の主治医と保健師、看護師、栄養士からなるチームが、健康的な日常生活や食事、運動習慣、体調管理まで丁寧にサポートし、アドバイスを行います。また、会員専用安心ホットラインでは、病気や身体に関するご相談に24時間体制で対応しており、お気軽にご相談いただけます。