MRI検査は人間ドックなどで行われる検査のひとつです。さまざまな部位のがんや脳の病気などを早期に発見するのに役立ちますが、どのような検査なのか詳しくは知らないという方も多いでしょう。
本記事では、MRI検査の特徴やメリットなどをわかりやすく解説します。検査を受ける前にMRI検査についての理解を深めたい方は、ぜひチェックしてください。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査とは、強い磁場を発生する装置の中に入った人体に電磁波を送り、体内にある水素原子に共鳴現象を起こさせ,共鳴した水素原子から発生する電波をコイルで受信して画像にする検査のことです。
さまざまな方向からの断面画像を取得できるのがMRI検査の大きな特徴です。脳腫瘍や脳梗塞、がんなどを発見するための頭部MRI検査、子宮や卵巣の状態を調べる骨盤MRI検査など、さまざまな部位を精密に検査可能です。
CT(Computed Tomography)検査とは、放射線(X線)を使って身体の断面画像を写す検査のことです。MRI検査と同様に筒状の装置を用いますが、検査時間は比較的短く、騒音や閉塞感はあまり気になりません。肺や骨などの内部構造を正確に写せることが大きな特徴です。
MRI検査の時間はCT検査に比べ長く、30分程度かかります。しかし放射線による被ばくの心配がない点や、骨に囲まれている部分でも画像が乱れにくく、軟部組織の構造を写せるといったメリットがあります。
MRI検査やCT検査はそれぞれに異なる特徴があり優劣はありません。どの検査を行うべきかは、目的や検査部位などによって異なります。状況や目的に応じて最適な検査方法を選択します。
例えば、脳腫瘍や脳梗塞を調べる場合はMRI検査、肺がんや肺気腫を調べる場合はCT検査といったイメージで使い分けるのが一般的です。検査内容が気になる場合は、担当の医師に詳しく聞いてみるとよいでしょう。
MRI検査には放射線による被ばくがない、造影剤を使わずに血管を撮影できる、骨による画像の乱れが少ないといったメリットがあります。それぞれのメリットについて詳しくチェックしておきましょう。
先述の通りMRI検査は、放射線を使わず身体の断面画像を写す検査のため、放射線による被ばくがないことは、大きなメリットです。
造影剤とは、画像診断検査の精度を高めるために用いる薬剤のことです。検査前に注射などによって投与されます。MRI検査の場合、脳の血管や胆管などを撮影するために、造影剤を使う必要はありません。
骨による画像の乱れが少ないこともMRI検査の特徴のひとつです。MRI検査は、骨に囲まれている部分でも正確に確認できるため、画像の乱れが生じやすい頭部や脊椎、四肢などの関節軟部組織の検査に適しています。
今回は、MRI検査の特徴やメリットなどを紹介しました。ポイントを再確認しておきましょう。
健康を維持するためには、病気の早期発見・早期治療が大切です。定期的にMRI検査やCT検査を受け、身体の状態をチェックしておきましょう。
あんしんのセコムが提供する会員制健康管理サービス「セコム健康くらぶKENKO」では、高精度の医療機器を駆使した総合人間ドックを提供しています。脳腫瘍や脳梗塞の早期発見につながる頭部MRIや、がんの発見に威力を発揮するPET/CT検査、小さな肺がんも見逃さないマルチスライス-CTなど、さまざまな検査を受けられます。
会員ひとりにつき、ひとりの主治医と保健師・看護師・栄養士により構成されたチームが、会員様の健康的な日常生活や食事・運動習慣・体調管理まで丁寧にサポート、アドバイス。会員専用安心ホットラインでは病気や身体に関する相談対応も24時間対応しています。お気軽にご相談ください。