最近体力が落ちてきた人や、肥満が気になり始めた人は、日々の生活習慣を見直しましてみましょう。健康生活を維持するためには、食事・運動・睡眠の3つが大切です。健康維持は、ベジ・ファーストで食生活を改善したり、運動不足解消のために毎日10分余分に歩いたりといった方法があります。
この記事では、健康維持に必要なことをわかりやすく解説します。
そもそも健康を維持するとは、どういう取り組みを指す言葉なのでしょうか。WHO憲章では、健康を「肉体的、精神的および社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と定義しています。(※)そのため、病気にかからないだけでなく、心身ともに良好な状態を維持する取り組みが、「健康維持」であるといえるでしょう。
また厚生労働省は日本再興戦略(2013年)などを通じ「国民の健康寿命が延伸する社会」の実現を目指してきました。健康寿命とは、「健康で過ごすことのできる期間」を指します。心身の健康を維持することで、健康寿命を延ばし、老後に健やかな生活を送る期間を長くしていけます。
※出典:厚生労働省. 「平成26年版 厚生労働白書」. https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/dl/1-00.pdf, (入手日付202/12/15).
健康維持の柱は食事・運動・健康診断です。これら3つの柱を支えていくために必要なことを紹介します。
主食 | ごはんやパンなど、炭水化物が中心のもの |
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主菜 | 肉、魚、卵、大豆など、タンパク質含有量の多いもの |
副菜 | 野菜、きのこ、いも、海藻など、ビタミンやミネラルが豊富なもの |
また食事をとる順番も大切です。空腹時に主食や主菜から食べると、血糖やインスリンが急激に上昇し、高血圧、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。野菜から食べ始めることで血糖やインスリンの急上昇を押さえられます。
肥満や体力の衰えが気になり始めた人は、運動不足の改善に取り組みましょう。いきなり激しい運動をするのではなく、無理のない範囲で運動習慣を身につけることが大切です。運動するときは、10分多く身体を動かすことを意識します。10分多く身体を動かすことで、生活習慣病をはじめとした健康リスクを抑えられます。
健康を脅かす生活習慣病は、自覚症状がないまま進行していくことが多いといわれています。そのため自覚症状が出てから健診を受けても、すでに症状が進んでしまっていたり、心臓病や糖尿病などの重い病気にかかっていたりする可能性があります。日頃より健康状態を正確にチェックするため、定期的に健診や人間ドックを利用しましょう。
テレワークの普及により、在宅で時間を過ごす「おうち時間」が増えた人もいるでしょう。厚生労働省は「新・健康生活」を提唱し、おうち時間を健康づくりに活かす「6つのススメ」を紹介しています。(※)
おうち時間が増えたことで、食事・運動・睡眠の3つの柱にも大きな影響が出ています。例えばテレワークの人は外出機会が減ることによって、身体を動かす機会も減少傾向しがちです。厚生労働省は30分ごとに3分程度、少なくとも1時間ごとに5分程度の軽い運動を推奨しています。例えばラジオ体操第1は約3分なので、仕事の合間をみて取り組めます。また、おうち時間が増えると生活リズムが乱れやすいため、十分な睡眠時間をとり、規則正しい生活を送ることを意識しましょう。
これら食事・運動・睡眠に加えて、喫煙と飲酒についても見直しましょう。喫煙は肺気腫や喘息などの原因になってしまいます。また、慢性的に過度な飲酒を行なっていると臓器障害につながりかねません。そのため、喫煙者であれば喫煙習慣の見直し、飲酒習慣があるのであれば、アルコールがもたらす健康えの影響を理解することが大切です。
※出典:厚生労働省. 「コロナ下での「新・健康生活」のススメ」. https://www.mhlw.go.jp/content/000844376.pdf, (入手日付202/12/15).
若いうちから健康維持に取り組むことで健康寿命を延ばし、定年後も長く健やかな生活を送ることができます。健康維持のポイントは以下の4点です。
あんしんのセコムが提供する会員制健康管理サービス「セコム健康くらぶKENKO」では、会員ひとりにつき、ひとりの主治医と保健師・看護師・栄養士により構成されたチームが、会員様の健康的な日常生活や食事・運動習慣・体調管理まで丁寧にアドバイス。生活習慣の改善方法などの健康管理を手厚くサポートします。