健康管理で大切なポイントについて解説します

公開日:2023年2月6日

健康管理は心身の健康を維持し、健やかな生活を送るために欠かせないものです。とくに睡眠や食事、運動などの生活習慣は健康と大きな関わりがあります。

例えば睡眠不足の状態が長時間続くと注意力が下がり、家事や仕事の効率が低下しかねません。また健康管理をおろそかにしていると三大疾病のリスクが高まり、健康寿命が短くなる可能性があります。質の高い睡眠や定期的な運動、バランスの良い食事により、しっかりと健康管理を行うことが大切です。

この記事では健康管理をおろそかにするリスクや、健康管理で大切なポイントをわかりやすく解説します。

健康管理をおろそかにするリスク

日々の健康管理をおろそかにしていると、さまざまなリスクを抱えることになりかねません。特に睡眠不足や運動不足、食生活の乱れなど、不健康な生活習慣を続けていると三大疾病のリスクが飛躍的に高まるとされています。

また健康管理をおろそかにすると「健康寿命」にも悪影響を及ぼします。日本は「人生100年時代」という言葉が生まれるほどの長寿社会です。豊かな老後生活を送るためにも、しっかりと健康管理に取り組むことが大切です。

三大疾病のリスクが高まる

健康管理を怠ると三大疾病のリスクが高まりやすいです。三大疾病とは、日本人の死因で上位のがん(悪性新生物)、心筋梗塞(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)の3つの疾病のことです。三大疾病が原因で亡くなる人は高齢者ほど多く、とくに65歳と75歳の人の死亡確率が高くなっています。(※)

高齢者の三大疾病による死亡率
死因
がん(悪性新生物) 65歳 27.55% 18.28%
75歳 24.76% 16.12%
心筋梗塞(高血圧を除く心疾患) 65歳 14.43% 16.75%
75歳 14.71% 17.22%
脳卒中(脳血管疾患) 65歳 6.84% 7.55%
75歳 6.87% 7.64%

三大疾病は「三大生活習慣病」とも呼ばれており、生活習慣の乱れによって発症リスクが高まる疾病です。不摂生な生活を続けていると、20代でも動脈硬化や血管の老化が進み、脳卒中や心筋梗塞で亡くなってしまう人もいます。

健やかな体の状態で自立した生活を送ることができる「健康寿命」を延ばすためにも、健康管理への取り組みが大切です。

※出典:厚生労働省. 「令和3年簡易生命表の概況」. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life21/dl/life18-15.pdf, (入手日付2022-12-14).

健康管理で大切なポイント

健康管理で大切なポイントは主に4つあります。まずは質の高い睡眠、定期的な運動、バランスのとれた食事など、日々の生活習慣を見直す必要があります。また思わぬ病気が隠れていないか確認するため、継続的に健康診断や人間ドックを受診することも大切です。

睡眠の質を高める

健康状態を維持するポイントの1つは、規則正しい睡眠サイクルを身につけることです。年代によって必要な睡眠時間は異なります。例えば米国の国立睡眠財団によると、18~64歳の成人は1日あたり7~9時間、65歳以上の高齢者は1日あたり7~8時間の睡眠時間が必要とされています。(※)また、一定の睡眠時間を確保するだけでなく、睡眠の質を高める以下のような生活習慣を取り入れましょう。

  • 平日と休日の就寝時間を一定にする
  • 目が覚めたら日光を浴び、体内時計をリセットする
  • 就寝する2~3時間前にお風呂に入る

※出典:Sleep Foundation. 「How Much Sleep Do We Really Need?」. https://www.sleepfoundation.org/how-sleep-works/how-much-sleep-do-we-really-need, (入手日付2022-12-14).

定期的に運動する

運動不足の状態が続くと生活習慣病の発症リスクが高まります。散歩やジョギングなど、定期的に体を動かす習慣を身につけましょう。厚生労働省は、歩行・犬の散歩・そうじ・自転車・速歩きなどの「歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動」を毎日60分続けることを推奨しています。(※)

※出典:厚生労働省. 「運動基準・運動指針の改定に関する検討会 報告書」.https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf, (入手日付2022-12-14).

バランスの良い食事をとる

栄養バランスのとれた食事も健康管理に欠かせません。食事は1日3食、主食・主菜・副菜をバランス良く組み合わせたものを摂取しましょう。また食塩とアルコールの摂取量は、健康に及ぼす影響が比較的大きいといわれています。厚生労働省によると、食塩摂取量の目安は男性が7.5g未満/日、女性が6.5g/日未満、アルコール摂取量の目安は男性が40g未満/日、女性が20g未満/日とされています。(※)

※出典:厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf, (入手日付2022-12-14).

健康診断や人間ドックを受診する

体の健康状態をチェックするためには、健康診断や人間ドックを継続的に受診しましょう。特に定年退職後の人は、職場での定期健診が受けられないため、医療機関で定期的に健診を受ける必要があります。

また、働き盛りの人も人間ドックを継続的に受診するのがおすすめです。人間ドックなら、高精度の医療機器を使用し、職場での定期健診だけではわからない項目も検査できます。

健康管理に気を配り、定期的な健診・人間ドックの受診を

今回は健康管理について解説しました。健康管理をおろそかにすると、がん、脳卒中、心筋梗塞の三大疾病のリスクが高まりやすくなります。また、生活習慣の乱れは健康寿命を縮め、老後に自立した生活を営む期間が短くなりかねません。健康管理で大切なポイントは主に以下の4点が挙げられます。

  • 年齢に応じた睡眠を取って睡眠の質を高める
  • 散歩やジョギングなど定期的に運動する
  • 食塩とアルコールは摂取しすぎないようにバランスの良い食事をとる
  • 人間ドックなら職場での健康診断では分からない項目もチェックできる

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