長寿命化は日本だけではなく世界全体で進んでおり、人生100年時代と呼ばれるようになりました。健康に対する価値観や社会システムも変化しつつあります。本記事では、人生100年時代の意味や、健やかに生活するためのポイントを紹介しますので、チェックしておきましょう。
人生100年時代とは、人間の寿命が伸びたことだけではなく、生き方や働き方に大きな変化が出てきたことを表現する言葉です。もともとは『LIFE SHIFT』という書籍の中で、リンダ・グラットン教授により提言された言葉ですが、日本を含む多くの国で使われるようになりました。
長く生きられる時代になったことで、健康に関する価値観や社会的な仕組みも変化しつつあります。
日本人の平均寿命は伸びつつあるとされています。厚生労働省が令和4年に発表した統計によると、男性の平均寿命は81.47年、女性の平均寿命は87.57年でした。
昭和22年における男女の平均寿命は50〜53年、昭和60年においては74〜80年だったことから、長生きする人が増えてきていることがわかります。(※)
※出典:厚生労働省. 「令和3年簡易生命表の概況」. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life21/dl/life18-15.pdf, (入手日付2022-12-4).
同統計結果から、日本人の平均寿命は他の国と比較しても長いことがわかります。例えばアメリカの平均寿命は男性が74.2年、女性が79.9年、フランスの平均寿命は男性が79.26年、女性が85.37年です。
その他、平均寿命が60〜70年程度という国もあります。国によって調査期間や調査方法が異なるため厳密な比較は難しいものの、日本が長寿大国であることは確かです。
平均寿命が伸びたことにより、個人の価値観や生き方が変わってきたのはもちろん、社会的な取り組みも進められています。厚生労働省は人生100年時代構想会議を立ち上げ、長寿命化を支えるための新しい社会システムについて議論を行いました。(※)
会議の中では、100年という長い時間を健やかに過ごすために重要なことが指摘されました。具体的には、学校教育だけではなく生涯にわたる学習、若者から高齢者まで全ての人が活躍できる場の創出、元気で安心して暮らせる環境構築などが重要であると位置づけられています。
※出典:厚生労働省. 「「人生100年時代」に向けて」. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000207430.html, (入手日付2022-12-4).
長い人生を健やかに生きていくためには、適度な運動や筋トレ、栄養バランスの取れた食事などが大切です。それぞれのポイントについて詳しくチェックしておきましょう。
適度な運動や筋トレは、健康を維持するうえでとても大切です。無理に激しいスポーツなどを始める必要はありません。家の近所を散歩したり、テレビを見ながら筋トレをしたり、日常生活の中でできる範囲の運動を取り入れましょう。
身体を動かさないと体力や筋力はどんどん低下していきます。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、身体を動かす機会が減ってきているため、意識的に運動することが重要です。
健康的に生活するためには栄養バランスのよい食事を意識することも必要です。年齢を重ねると、筋肉の量が減ることで身体機能が低下し、転倒したり骨折したりするケースもあります。
身体の機能を維持するためには肉や魚、卵や乳製品など、動物性タンパク質が多く含まれる食品をバランスよく摂取することが大切です。栄養バランスに偏りがある場合は、食生活の改善を考えてみましょう。
退職後の人生も長いため、仕事以外の楽しみを見つけておくとよいでしょう。旅行や読書、ガーデニングなど、年を取っても続けやすい趣味はたくさんあります。自分なりの楽しみ方を知っておくことで、人生がより充実したものになるでしょう。
今回は、人生100年時代の意味や、健やかに生きるために大切なことを紹介しました。記事のポイントを再確認しておきましょう。
自分に合ったライフプランを立て、健康的で楽しい生活を送りましょう。
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