公開日:2026年1月20日
動物医療では抗がん剤の取り扱い時にヒト医療の基準を参考とすることが多く、抗がん剤曝露対策の投資対効果が課題となっています。本コラムでは、曝露対策を導入するに至った背景と効果について、岡山理科大学の田川道人准教授にお話を伺いました。
A. 私が赴任した当時は、抗がん剤曝露対策がほとんどできていない状況でした。まず、現状を把握するため抗がん剤曝露調査をしたところ、様々な箇所でかなりの曝露があることがわかりました。そこで抗がん剤曝露対策を強化する必要があると考え、職業性曝露対策ガイドラインを参考にして、CSTD(閉鎖式薬物移送システム) の導入や抗がん剤分解薬を使った清掃をすることにしました。
A. 水拭き、アルコールによる消毒では不十分と感じていたため、ガイドラインでも推奨されている抗がん剤分解薬の導入を決めました。器具の導入などハード面の対策に比べてコストがかからず、手軽に効率的に抗がん剤曝露対策ができるところにメリットを感じます。
A.
『HDプロテクト』とCSTDを導入後に、改めて抗がん剤曝露調査を行ったところ、ほとんどの調査箇所が「N.D.(検出せず)」という結果となりました。検出された箇所でも、検出量が激減しており、対策の効果が出ていると感じています。また『HDプロテクト』は臭いが少ないため、動物病院でも使いやすいと感じます。
CSTDや安全キャビネットといった対策に比べて手軽に導入できるのもメリットですね。水拭き、二度拭きの手間がなく、噴霧してすぐ拭き取るだけなので操作方法も簡単です。以前から清掃の際には清掃用のスプレーを使用していましたが、これを『HDプロテクト』に変えただけで、清掃の手間を増やさずに抗がん剤曝露対策ができています。
A. 『HDプロテクト』は成分の性質上、開封後の使用期限が3ヶ月と短いため、もっと長く使えると良いと思います。
A.
動物医療に関わる方は自己を犠牲にしてでも治療に向き合ってしまう方が多いように思います。とくに愛玩動物看護師は若い女性も多く、妊娠や出産といった人生の大切なライフイベントを経験される方も多いと思います。何物にも代えられない仲間、そして自分自身の身体のことですので、今できる対策を行い、大切にしてほしいと思います。
――まずは現状を把握し、できることから対策を行うことで現場の安全が守られたのですね。動物医療の抗がん剤曝露対策について貴重なお話をありがとうございました。
現場に導入しやすい方法を選択して安全と安心を確保した事例をご紹介しました。CSTDの導入に加え、清掃用スプレーを『HDプロテクト』に変更した ことで、抗がん剤の検出を大幅に抑えることができました。
医療現場の安全対策に。
HDプロテクト(スプレータイプの抗がん剤分解溶液)
抗がん剤曝露対策の一環として、医療現場の安全を支える製品です。
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