公開日:2026年3月10日
がん化学療法に携わる看護師や薬剤師にとって、避けて通れない課題が「抗がん剤曝露対策」です。調製現場や投与管理、さらには患者さんのお手洗いや周辺器具など、目に見えない飛散への不安を抱えながら業務にあたっている方は少なくありません。
本コラムでは、医療現場での曝露リスクを最小限に抑え、スタッフが本来の業務に安心して集中できる環境を整えた事例をご紹介します。
A.(薬剤師) 上司からの勧めがきっかけでした。セコム医療システム株式会社の担当者に来ていただき、開発段階のエビデンスや分解性能について、現場の抱える課題を交えて説明を受けました。その後、化学療法委員会での審議を経て導入に至りました。看護部においても、先に導入した薬局からの提案を受けて導入しました。
A.(薬剤師) 主要10種類の抗がん剤に対応可能であり、その中に当院で多用する薬剤があったことが一番の決め手です。また、効果を示すエビデンスや試験結果が公開されており、信頼性が高いと感じたことも大きな要因となりました。
A.(薬剤師)
薬剤部では抗がん剤調製後、水拭きとアルコールによる拭き上げの二段階で安全キャビネットの清掃を行っていました。しかし、「拭き取りのみで良いのか」「逆に汚染面を広げていないか」「水拭き後のアルコール清掃によって抗がん剤が揮発していないか」など、常に安全面での懸念がありました。
特に手技に不慣れなスタッフが調製を行う際は飛散が起こりやすく、次に作業をするスタッフから不安の声が上がることもあり、職場全体の課題となっていました。
A.(薬剤師)
抗がん剤の汚染リスクがある場面では、従来の水拭きをすべて「HDプロテクトを使う」というシンプルなルールにしています。具体的には、安全キャビネットや、調製した薬剤を入れて搬送するトレー、化学療法室の作業台などです。
運用を一本化したことで、「新しいツールを導入したが手順が複雑で定着しない」という問題を回避できました。例えば「抗がん剤Aを使った後は分解薬A、抗がん剤Bの後は分解薬B」、のようにケース分けすると、現場に混乱が起こりやすく、ツールが定着しないことにつながります。その点、「抗がん剤を使ったらHDプロテクト」という明確なルールは、迷うことがなく現場に浸透しています。
A.(薬剤師)
以前は水拭きの後にアルコール清掃を行っていましたが、HDプロテクトを導入後は二度拭きの手間が減りました。また、水洗いしていた点滴薬を入れるケースもHDプロテクトで済むようになり、負担が軽減しています。
目には見えない汚染に対して分解薬を使う安心感から、曝露防止の意識もより高まったと感じます。
A.(看護師)
どこでも手軽に曝露対策が行える点と、職場の安心感が得られたことです。
HDプロテクトは取り回しが簡便なスプレー型なので、投薬に使用した器具や、患者さん用のお手洗いまで、広範囲の清掃に使えます。看護師が手軽に曝露対策できるメリットは大きいです。
また、スタッフの心理面に良い影響がありました。当院の抗がん剤調製は、手技が不慣れなスタッフが行うこともあります。指導する際は、飛び散りや少々の取りこぼしが見受けられますし、ベテランが調製したとしても飛散への不安は残ります。しかし、現在は、エビデンスのしっかりした製品を使うことで、「これを使っておけば大丈夫」という安心感があります。抗がん剤曝露の不安が減り、安心して業務に集中できるようになりました。
抗がん剤は目に見えません。だからこそ「汚染はあるもの」と定義して対策することが大切だと思います。HDプロテクトの導入により、見えない汚染に対する不安を払拭できました。清掃の工程が減り、誰でもしっかりと対策できるため、効率性と安全性が高まったと感じています。これからも過信することなく、院内の曝露対策の一環として使用を継続していきたいと考えています。
今回の事例では、現場の「目に見えない汚染への不安」を放置せず、HDプロテクトを用いたシンプルな清掃ルールにしたことが、曝露対策の定着につながりました。
安全キャビネットや個人防護具、CSTD(閉鎖式薬物移送システム)を活用していてもそれで十分とせずに、「汚染は当然あるもの」という前提に立ち、広範囲において対策することは、職場全体の安全とスタッフの心理的安全性の向上に寄与するでしょう。
医療現場の安全対策に。
HDプロテクト(スプレータイプの抗がん剤分解溶液)
抗がん剤曝露対策の一環として、医療現場の安全を支える製品です。
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